FXを始めるとき、「まずやること」で検索すると、口座開設→入金→通貨ペア選び→デモトレード、という手順の解説がたくさん出てきます。
この記事では、手順の話はあえて最小限にします。それより先に知ってほしいことがあるからです。FXで一番大事なのは、手順を実行することより、自分がどういう性格でトレードに向き合うかを知ることです。
FXは投機である、という前提
まず知っておいてほしいのは、FXの相場は投機であり、投資ではないということです。お金をかけて、より大きなリターンを狙う行為です。
この前提に立って、失っていいお金でチャレンジすることが大切です。例えば10万円を投資資金として用意するなら、それは生活費とは別に捻出したお金であるべきです。
最大の勘違い:「値動きを当てること」は勝つことではない
正直に告白します。「相場はどちらに値が動くか当てるゲームだ」という考え方を知らなかったせいで、値動きを当てること=勝てるようになることという勘違いを、10年以上続けてしまいました。
今の答えはこうです。優位性のあるエントリー条件のもとで、利確・損切りをルール通りに実行し、試行回数を重ねる。その積み重ねの結果として、トータルで勝つ。これが本当の「勝つこと」です。
短期的な勝敗にこだわると、FXでは勝てません。例えば、勝率60%の手法であっても、5連敗は相場に長く向き合っていれば普通に起きます。
この感覚は、体得するまでにとても苦労します。頭で理解しても、実際のトレードで腹落ちするまでには時間がかかります。だからこそ、最初にこの考え方を知っておくだけで、遠回りを減らせると思っています。
デモではなく、最小ロットで実弾トレードすべき理由
デモトレードは初心者にとって無意味ではありません。エントリー時の操作や実際の値幅など、デモで得られる経験は数多くあります。
ただし、デモトレードでは経験できないことが1つだけあります。自分のお金で含み益・含み損が出たときに、自分がどういう感情に直面するかという体験です。
ここで、損切りのルールを守れずに塩漬けにしてしまう性格なのか、ルール通りに損切りできる人間なのかによって、採用すべきトレードルールも変わってきます。守れないルールを作っても意味がないからです。この経験をするために、少額でもいいので実際にお金を使ってトレードすべきだと考えています。
まずは最小ロットで、実際にお金をかけてトレードしてみてください。1日100pips逆行しても、0.1LOTなら損失は1,000円程度です。相場が1日にどれくらい動くのか、どれくらいお金を失うリスクがあるのかを、実体験として知ることができます。
含み損が出たときに観察すべき3つのこと
実際にお金をかけてトレードして含み損が出たら、その瞬間の自分をよく観察してください。見るべきポイントは3つです。
| 観察ポイント | 知る目的 |
|---|---|
| ① ルール通りに損切りできるか | 自分が「守れる人間」かどうかを知る |
| ② 心臓がバクバクし始める金額はいくらか | 自分の許容できる含み損の金額水準を知る |
| ③ どうでもよくなって塩漬けにしてしまう金額はいくらか | 危険な判断が始まる金額水準を知る |
含み損が怖くてすぐ損切りしてしまう性格なのか、逆に自分のポジションを信頼しすぎて、間違いを認められずに耐えてしまう性格なのか。自分で設定した損切りラインを、ロットが変わってもちゃんと守れる人間かどうか。
この3つの水準を知ることで、自分に合った資金管理のルールが見えてきます。知らないままルールだけ真似ても、いざというときに守れません。
まとめ
| テーマ | この記事で伝えたかったこと |
|---|---|
| FXの前提 | 投機であり、失っていいお金でチャレンジする |
| 最大の勘違い | 値動きを当てることではなく、ルールを守ることが勝つこと |
| デモではなく実弾 | 感情の反応はお金をかけないと体験できない |
| 観察すべきこと | ルールを守れるか・怖くなる金額・塩漬けになる金額 |
FXを始めてまずやるべきことは、口座開設の手続きより先に、この考え方を知っておくことです。そのうえで、少額の実弾トレードを通じて自分の性格を知る。それが遠回りに見えて、実は一番の近道だと思っています。
※本記事は管理人個人の体験と考え方をまとめたものであり、特定の手法や口座の利用を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。